ごあいさつ
新しい時代の医療として期待される鍼灸
会長 山口智
当会は1949年(昭和24年)に埼玉県の鍼灸師専門団体として設立し、1977年(昭和52年)に社団法人を取得、2013年(平成25年)には埼玉県より公益社団法人の認定を受けました。
さて、2023年5月の総会にて当会の会長を拝命することとなりました。会員の先生方をはじめ、関係各位におかれましては、ご指導・ご支援を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。
日本の医療は、大きな転換期を迎えております。患者さん中心の医療へと、シフトしているのが現状です。こうした中で、伝統医療である鍼灸治療に対する社会や医療界・医学会からの期待が極めて大きいことを痛感しております。
当会は、すでに埼玉県医師会を中心に、関係医療団体と連携を推進しております。鍼灸治療や鍼灸師・鍼灸専門の治療施設を多くの医療関係者に正しく理解して頂き、さらなる連携の推進が必要不可欠です。医療連携の基本は、専門医などと十分連携し、患者さんに満足度の高い医療を提供することが最も重要な事項です。
私は、以前より病鍼連携(病院と鍼灸院との連携)、診鍼連携(診療所と鍼灸院との連携)を提唱し、その活動を展開してきております。今後も県医師会や郡市医師会との連携を強化し、医療連携の拡充に精進する所存でございます。
現在、当会が実施している療養費の取り扱いをはじめ、県職員及び教職員互助会との連携を推進し、多くの県民が当会会員の施設を受療できるよう各関係方面との連携を強固にしていきたいと考えております。
業団の使命はあくまでも職域を守り、さらに大きく拡大することです。当会は鍼灸の専門団体として、鍼灸治療の啓発と普及に務め、県民の健康保持増進に貢献する事を最大の目的とし、鍼灸治療が新しい時代の医療として、現代医療の中に明確に位置づく事を強く念願して止みません。